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象谷塗(ぞうこくぬり)について

創始者・玉楮象谷(たまかじ ぞうこく)の名を取り「象谷塗」と呼ばれています。木地に漆の塗りを繰り返し、最後に池や川辺に自生する真菰(まこも)の粉をまいて仕上げます。民芸的味わいが深く、使い込むほどに“つや”が出て渋みを増す特徴があります。

象谷塗(ぞうこくぬり)

侘び、寂びに通ずる風合い

下地を施した器に漆を数回塗り重ね、その上に川辺や池に群生している真菰の稈の中に入っている粉末を漆の上に撒き、さらに透漆を摺り込んで仕上げます。長年使っているうちに象谷塗独特の陰影が出て、渋い味わいを増していきます。存清や蒟醤とともに香川に伝わる伝統的な塗技法の一つで、創始者 玉楮象谷の名をとり「象谷塗」と呼ばれています。丸盆や茶托など多くの日用品がつくられていますが、最近ではモダンでシンプルな家具やテーブルウェアにも素朴な象谷塗の技法が表現されています。

象谷塗は

中国伝来の漆器を究明し、日本古来の技法を加味して存清・彫漆など独自の漆塗技法を考案した香川漆芸の創始者“玉楮象谷”の名をとり「象谷塗り」と呼ばれています。
象谷塗はロクロで加工した素地を木地固めし、生漆を刷毛で摺り込み、その上に真菰(川辺や池に群生している稲科の多年草の稈の中に入っている粉末)を撒き、スリ漆仕上げを施す技法です。
象谷塗は堅牢な民芸調の漆器で、一見乱雑にみえる模様と菰打ちした淡い色調が独特の陰影を感じさせてくれます。
また、使うほどに雅味を深める香川独特の漆塗り技法として、茶托や丸盆などさまざまな漆器が作られています。
昭和51年には蒟醤や存清、彫漆、後藤塗とともに伝統的工芸品に指定されています。

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